小平市 平櫛田中彫刻博物館
ぐるっとパスを購入して35ヶ所ほど足を運んだので、備忘録を。
失礼ながら、ぐるっとパス購入前は「ひらくしたなか」と読んでいたぐらい前知識はなかった先。
正しくは「ひらくしでんちゅう」さんですね。
東京に引っ越して20年経ちますが、西武多摩湖線というものがあることを初めて知りました。
西武新宿線に乗りで乗り換えて一橋学園へ。駅からは静かな住宅街を通り、放送大学のキャンパス横を通り抜けて徒歩10分弱。
全体的に素晴らしく、まるで魂を持っていそうな作品が多くありました。
鑑賞中も隣の彫刻から視線を感じる瞬間が何度もあったような…
その中でも特によかったのは「源泉」
かかえた膝に顔をうずめた翁の木彫なのですが、
ちょっぴりむくれた表情でまあこれが可愛らしいのです。
今にも「なんだよ〜あいつ。。」とふてくされて不満でもこぼしそうな
眺めていたら顔をあげて話し出してくれそうな
硬い木のはずなのに、滑らかであたたかく衣擦れの音が聞こえてくるような
こちらは写真撮影不可で、源泉は個人蔵のためポストカード等も作成されておらず…
記憶にとどめておくしかないのが残念です。
その他:
養老や張果仙人も魅力的でしたが、源泉と同じく全て個人蔵だそう。
また観たいですが次回行った際に観られるかは謎ですね。
今回の企画展「若き日の平櫛田中」の目玉でもある唱歌君ヶ代も、
正面から見るよりも横顔が自然すぎて印象に残りました。
服のシワや髪の一本一本が、少し目を離した隙に動きそうな躍動感を持っていました。
あとは一橋学園駅の側に「とまと」というサンドイッチ屋さんがあり、
店構えのポップな可愛らしさに惹かれて検索。
食べログをみるとたまごサンドが人気のようでしたが、
売切だったのでハムたまごサンドを購入。
西武多摩湖線の到着まで時間があったので駅のベンチで軽くランチに。
たまごサンドは確かに優しく素朴なお味で、美味しくいただきました。
個人的にはぐるっとパスを利用した中で横浜美術館と1、2を争う満足度でした。
正直アクセスが良くないことは難点ですが、ぜひまた再訪したい先。
行く途中の中国宮廷麺 なにやも気になります。
訪問したのは7月19日で、おそらく夏休み最後の授業を終えた小学生たちの帰り道に遭遇。
長く続いた梅雨寒が終わり、久しぶりに蒸した空気で包まれた街に
田舎のない私でもノスタルジーを感じたような。